
小学生の塾通いは親の都合であることも多い
小学生が塾に通う理由には中学校受験の対策などもありますが、その理由の多くは中学校での学習で遅れが出ないようにするためです。親が子どもの小学校での学習内容の理解が不十分であることを心配し、理解度を上げることを目的として塾に通わせていることは多くあります。これは、中学校受験が盛んではない地域で特に顕著だと言えるでしょう。 また、別の理由としては、両親が共働きで学校が終わった子どもを1人で家に留守番させるのが不安だから塾に行かせるというものもあります。 このように、小学生向けの塾は学力が高い子どもばかりが通っているわけではないのです。小学校での学習に十分ついていけている場合は、塾に通っても、それ以上の高い学力は得られないかもしれません。
小学生から塾に通うと、家で勉強する習慣が身に付きにくい
小学校では、中学校や高校に比べて宿題の量は多くありません。そのため、放課後に多くの時間があります。その放課後に勉強する習慣をつけさせるために小学生の子どもに塾に通わせることもあるかと思いますが、それにはデメリットもあります。
小学生のときから塾で勉強するようになると、中学生以降も塾でしか勉強しないようになってしまう恐れがあります。子どもに家で勉強する習慣をつけてほしい場合は、小学生で塾に通わせるのは得策ではないかもしれません。また、塾で勉強すればいいと、学校での学習が疎かになることもあります。そうすると、勉強は全て塾頼みになってしまいます。子どもが自主的に勉強できるようになるためにも、小学生での塾通いは慎重に検討すべきだと言えるでしょう。